なぜ数社で暴騰?日経平均寄与度のカラクリと指数の歪みを徹底解剖
なぜ数社で暴騰?日経平均寄与度のカラクリと指数の歪みを徹底解剖の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
こうした構造が長年にわたって放置されてきたわけではありません。あまりに偏った値動きは、市場の健全な価格形成を阻害する指数の歪みとして国内外の機関投資家から激しい批判を浴びてきました。
日本経済新聞社は指数運営の適正化を目的に、2022年から段階的に日経225ウエイト制限(キャップ調整)を導入しました。1つの銘柄が指数全体に占める構成比率の上限を当初12%、その後段階的に10%へと引き下げるルール改定を実施しています。定期見直し時(年2回)にこのキャップを超過した銘柄は「株価換算係数」が引き下げられ、指数の構成比率が強制的に抑制されます。
しかし、大手証券会社のアナリストやデリバティブ担当者の証言によると、このルール適用は新たな需給の歪みを生み出していると指摘されます。
「ウエイト制限の基準日直前になると、キャップ超過が見込まれるファーストリテイリングなどの銘柄に対して、インデックスファンドの機械的なリバランス売りを見越した先回り売りが集中します。本来の業績とは無関係なインデックスの算出ルール都合で数千億円規模の資金が動くため、現場のディーラーの間では『指数運営ルールそのものが需給イベント化している』という皮肉な声すら漏れています」(大手国内証券シニアストラテジストの取材談話より)