火星の山がエベレストの3倍高い理由|オリンポス山の新事実2026
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火星の巨大な山はオリンポス山ひとつにとどまりません。火星赤道付近に広がる巨大な隆起地帯「タルシス高原」には、息を呑むような火山群が整然と並んでいます。
中でも圧倒的な存在感を放つのが「タルシス三山(Tharsis Montes)」と呼ばれる3つの巨大楯状火山です。
- アスクレウス山(Ascraeus Mons):タルシス三山の最北東に位置し、標高は約18.2キロメートル。カルデラは幾重にも折り重なり、複雑な噴火史を物語る。
- パヴォニス山(Pavonis Mons):三山の中央、火星の赤道直下に位置する。標高は約14キロメートル。赤道直下という立地から、将来の宇宙エレベーター建設構想の候補地としても頻繁に名が挙がる。
- アルシア山(Arsia Mons):三山の最南西に位置し、標高は約17.7キロメートル。山頂のカルデラ直径は110キロメートル以上と広大で、斜面には多数の溶岩洞窟(溶岩チューブ)の開口部が確認されている。
- エリシウム山(Elysium Mons):タルシス地域とは別の火山地帯「エリシウム平原」にそびえる標高約13.9キロメートルの単独火山。周囲には若い溶岩流の跡が多く見られる。
- アルバ山(Alba Mons):高さこそ標高約6.8キロメートルと控えめだが、裾野の広がりは直径1,500キロメートル以上におよび、面積ベースでは太陽系最大級の広がりを持つ特異な火山構造。
これらの山々が一直線に並んでいる配置は、火星内部の巨大なマントルプルームの挙動や大規模なリフト(地溝)構造と密接に関連していると考えられており、惑星地質学者たちの活発な研究テーマとなっています。