一回転半が実は2回転?アクセルの驚愕の仕組みを徹底解説
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フィギュアスケートのジャンプにおいて、なぜアクセルだけが「一回転半」「二回転半」「三回転半」と呼ばれるのか。その決定的な理由は、「踏み切り時の体の向き」と「着氷時の体の向き」の組み合わせにある。
フィギュアスケートのジャンプは、トウループ、サルコウ、ループ、フリップ、ルッツ、アクセルの全6種類が存在する。このうちアクセルを除く5種類のジャンプは、すべて「後ろ向き(バックワード)」に進みながら踏み切る。そして、すべてのジャンプは例外なく「後ろ向き(右利きの選手なら右足のアウトサイドエッジ)」で滑りながら着氷する。
つまり、後ろ向きに踏み切って後ろ向きに着氷すれば、ちょうど1周(360度)で「1回転」、2周(720度)で「2回転」となる。しかし、アクセルジャンプだけは「前向き(フォワード・アウトサイドエッジ)」で滑走しながら跳び上がる。前を向いて跳び出し、後ろを向いて降りる以上、幾何学的にどうしても180度(半回転=0.5回転)余分に回らなければ着氷の姿勢を作ることができない。
このため、フィギュアスケートの回転数計算において、アクセルは常に「呼び名+0.5回転」の実質回転数を要する。
- シングルアクセル(1A):実質「一回転半(540度)」
- ダブルアクセル(2A):実質「二回転半(900度)」
- トリプルアクセル(3A):実質「三回転半(1260度)」
- クワッドアクセル(4A):実質「四回転半(1620度)」
このジャンプを1882年にウィーンの競技会で世界で初めて成功させたのが、ノルウェーのスピードスケート兼フィギュアスケート選手、アクセル・パウルゼン(Axel Paulsen)だった。彼の名にちなんで名付けられたアクセルジャンプは、誕生から140年以上が経過した2026年の現代においても、フィギュアスケートの王座に君臨し続けている。