ニュータウンとは?超高齢化と空き家危機の真相から再生の今を追う
ニュータウンとは?超高齢化と空き家危機の真相から再生の今を追うについての疑問解決ガイドをお届けします。
不動産市場や都市計画の議論で頻繁に耳にする「ニュータウン」ですが、法律上で厳密に単一の制度として定義されているわけではありません。一般的には、国土交通省の区分や都市工学の知見に基づき、「計画的に開発された大規模な新市街地」を指します。19世紀末のイギリスでエベネザー・ハワードが提唱した「田園都市構想」や、旧西ドイツの「ニュー・シュタット・ヴルフェン」など、世界的な職住近接・環境重視の都市開発運動がその源流にあります。
日本の都市計画におけるニュータウンの定義と特徴を整理すると、主に以下の4つの要件が満たされていることが一般的です。
- 計画的な都市基盤の整備:都市計画法や新住宅市街地開発法などに基づき、土地区画整理や宅地造成が一体的に行われていること。
- 自立的なインフラの配備:単に住宅を並べるだけでなく、学校、保育施設、商業施設、診療所、公園、幹線道路などが体系的に配置されていること。
- 歩車分離の徹底:幹線道路と歩行者専用道路(緑道やペデストリアンデッキ)を立体交差などで完全に分離し、子どもの通学や住民の散策時の安全を確保していること。
- 多様な住宅形態の供給:公団住宅(現UR都市機構)や公社などの集合住宅から民間分譲マンション、戸建て住宅街区まで、多様な住まいが計画的にゾーニングされていること。
混同されやすい言葉に「ベッドタウン」や「団地」があります。ベッドタウンは「都心部へ通勤する労働者の居住地」という都市機能上の役割を表す通称であり、既存の古い市街地や自然発生的な住宅地も含まれます。また「団地」は集合住宅群そのものを指す建築単位の名称です。つまり、ニュータウンという広大な都市計画の中に、多数の「団地」や戸建て街区が内包され、結果として巨大な「ベッドタウン」を形成してきたというのが正確な構造関係です。