腎臓に良い食べ物・悪い食べ物の真実|数値改善と透析予防の食事術

腎臓に良い食べ物・悪い食べ物の真実|数値改善と透析予防の食事術の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

腎機能がステージ3b(eGFR45未満)からステージ4へと低下してくると、カリウムを尿中に排泄できなくなります。血液中のカリウム濃度が危険水域(5.5mEq/L以上)に達する「高カリウム血症」を発症すると、手足のしびれ、嘔気、重症化すると前兆のない心室細動や心停止を引き起こします。これが、透析前ステージにおいて厳格なカリウム制限が課される医学的根拠です。

特に注意が必要なのが「果物」の選び方です。果実類はビタミン豊富で体に良いという印象がありますが、種類によってカリウム含有量に天と地ほどの開きがあります。

【腎臓に負担をかける高カリウム果物】
・バナナ(1本あたり約360mg):少量でカリウム値が跳ね上がるため原則回避
・メロン・スイカ:水分とともにカリウムを多量に含み急激な上昇を招く
・ドライフルーツ(レーズン、プルーン、干し柿):乾燥により成分が凝縮されており極めて危険

【比較的安全とされる果物と上手な摂り方】
・りんご、ぶどう、缶詰のフルーツ(シロップは捨てる)
果物は「1日あたり片手に乗る程度(約100g未満)」を上限とし、朝食や昼食のデザートとして少量味わうのが基本です。また、野菜類を食べる際は「細かく切って流水にさらす(水さらし)」、あるいは「たっぷりの湯で茹でこぼす」という下処理を徹底することで、含まれるカリウムの20〜30%を除去することが可能です。生野菜サラダをボウル一杯食べる行為は、腎機能が落ちた体にとっては命がけのリスクを伴います。

同時に警戒すべきが「リン」の存在です。リンには肉や魚に含まれる「有機リン」と、食品添加物(保存料、pH調整剤、結着剤など)に含まれる「無機リン」があります。有機リンの体内吸収率が40〜60%であるのに対し、インスタント食品や練り製品に含まれる無機リンの吸収率は90%以上に達します。過剰なリンは血液中のカルシウムと結合して血管を骨のように石灰化させ、心筋梗塞や脳卒中の引き金となるため、原材料表示に「リン酸塩」の文字がある加工食品は徹底的に排除しなければなりません。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest