校務分掌とは?仕事の種類一覧と決め方・過重労働の実態を徹底解剖

校務分掌とは?仕事の種類一覧と決め方・過重労働の実態を徹底解剖の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

毎年1月から2月にかけて、全国の学校では次年度の体制を決めるための「校務分掌希望調査」が実施されます。用紙には第1希望から第3希望、あるいは「学年担任か専科か」「希望する分掌部会」を記載する欄が設けられており、教頭や校長との個別面談を経て配置が決まるのが標準的なフローです。

しかし、この希望調査がそのまま通るケースは極めて稀です。ある公立中学校で20年以上教鞭を執る男性教員は、その内幕を次のように明かします。

「希望調査票は、実質的には『管理職に対する意思表示の儀式』に過ぎないのが現実です。学校運営で最も重要なのは、穴を開けられない重責ポスト(教務主任、生徒指導主事、進路指導主事、特活主任)を確実に埋めることです。そこには学年配置や教員同士の相性、さらには前年度のトラブル対応の実績などが複雑に絡み合います。最終的には校長の専権事項としてトップダウンで決定されます」

ここで特筆すべきは、初任者の校務分掌担当を巡る力学です。教壇に立って1年目の新規採用教員であっても、何らかの分掌業務を背負うのが学校現場の鉄則です。小学校における経験談をまとめた教育実践ブログ(『ゆた先生の特別支援ブログ』など)でも指摘されている通り、若手教員は「体育主任」「給食主任」「環境美化主任」といった、身体を動かす実務や定型業務が多い分掌へ機械的に配置される傾向が顕著です。

小規模校では教員数が限られているため、初任者でありながら「外国語主任」や「情報教育主任」を単独で任され、右も左も分からないまま校内研修の企画や教材選定の責任者を背負わされる事態も生じています。初任者研修(初研)による出張が週に1日入るなかで、授業準備、学級経営、そして校務分掌のタスクが重くのしかかり、新卒教員が5月の連休明けに燃え尽きる大きな要因となっています。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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