視力検査のCマーク「ランドルト環」の秘密!仕組みと歴史を徹底解明

話題沸騰中の 視力検査のCマーク「ランドルト環」の秘密!仕組みと歴史を徹底解明について、主要な情報をご紹介しています。

視力検査表に並ぶ切れ目の入った円は、1888年にスイス生まれの眼科医エドムンド・ランドルト(Edmund Landolt, 1846–1926)によって提唱されました。パリを拠点に活躍していたランドルト医師は、当時使われていた視力検査手法が抱えていた「ある致命的な欠陥」を解決するためにこの記号を開発しました。

当時、欧米で主流だったのは、オランダの眼科医ヘルマン・スネルが1862年に開発した「スネル視標(Snellen chart)」でした。これは「E」や「A」などのアルファベット文字を並べた視標です。しかし、スネル視標には以下のような大きな問題がありました。

  • 識字力や教育格差による影響:文字を読めない人や子ども、異なる言語圏の人に対して正確な測定ができない。
  • 文字の形状による認識しやすさの差:「L」や「T」は判別しやすい反面、「B」や「S」は誤認しやすく、文字ごとに難易度がばらつく。
  • 推測による偽陽性:前後の文脈や断片的な形状から、見えていなくても「この文字ではないか」と推測できてしまう。

エドムンド・ランドルトはこれらの不公平要素を排除するため、「完全な円の一部に一定の幅で切れ目を入れる」という極めてシンプルな幾何学図形を考案しました。上下左右(あるいは斜め)のどの方向に切れ目があるかを示すだけであれば、文字の読み書きができない幼児でも、世界中どの国の人でも等しく正確に測定できます。

この画期的な着眼点は国際的にも高く評価され、1909年の第11回国際眼科学会(ナポリ)において視力測定の国際標準指標として公式採択されました。現在でも国際標準化機構(ISO 8596)および日本の産業規格(JIS T 7309)において、視力検査の標準指標として厳格に規定されています。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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