『モチモチの木』とは?あらすじと灯がともる理由・実在の木を徹底解説
『モチモチの木』とは?あらすじと灯がともる理由・実在の木を徹底解説に関する気になる情報をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
物語の背景にあるのは、電気も通わないような日本の深い山奥の孤児(みなしご)の暮らしです。児童文学作家の斎藤隆介が紡いだ土着的な言葉と、版画家・滝平二郎が手がけた力強いきりえが見事に調和し、唯一無二の世界観を形成しています。現在も小学校3年生の教科書(光村図書など)の定番教材として広く親しまれています。
主人公の豆太は、5歳になっても夜中に1人で便所に行けず、同居する「じさま」を起こさなければ用も足せないほどの臆病な性格です。家の前には、昼間は実を落としておいしい栃餅(とちもち)の恵みをくれる巨大な木が立っていますが、夜になると腕を振り上げる化け物のように見え、豆太はこの木を「モチモチの木」と呼んで極度に恐れていました。
そんな平和な日常を揺るがす危機が、ある冬の夜に訪れます。突然のじさまの激しい腹痛です。苦しみ呻くじさまを目の当たりにした豆太は、怖さも寒さも忘れ、足から血を流しながらふもとの村まで医者様を呼びに闇の中を激走します。この無我夢中の行動こそが、物語のクライマックスである奇跡の光景へとつながっていきます。