米セブンイレブン日本との違いは?巨大ピザや買収劇の真相を解剖

米セブンイレブン日本との違いは?巨大ピザや買収劇の真相を解剖の真相について、専門知識を詳しくお届けします。

ネット上や旅行者の間でしばしば見られるのが、「セブン-イレブンはアメリカ発祥なのだから、本国の方が品揃えも店舗網も進んでいるはずだ」という誤解です。しかし、流通の歴史を紐解くと、現実はまったく逆の展開を辿ってきました。

セブン-イレブンのルーツは、1927年にテキサス州ダラスのサウスランド・アイス・カンパニー(製氷会社)が氷や牛乳を販売し始めたことにあります。営業時間を「朝7時から夜11時まで」としたことから1946年に「7-Eleven」と名付けられました。しかし、本家アメリカのサウスランド社は1980年代後半に不動産投資の失敗や過度な買収により経営危機に陥り、1990年に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請して破綻しました。

この本家を救済し、完全に傘下に収めたのが、日本でライセンス展開し独自のドミナント戦略やPOSシステム、チルド配送網で大成功を収めていたイトーヨーカ堂および日本のセブン-イレブン(現セブン&アイ)でした。つまり、私たちが日常的に利用している精緻なコンビニシステムは「日本で独自に磨き上げられた完成形」であり、アメリカの店舗は「一度経営破綻したビジネスモデルを日本側が再建し、現地に合わせて近代化を進めている最中の姿」なのです。この力関係の逆転を知ると、日米の店舗クオリティの差が納得できます。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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