プロがギターを半音下げにする決定的な理由|設定方法と劇的メリット
プロがギターを半音下げにする決定的な理由|設定方法と劇的メリットを実践するための専門的なアドバイスをまとめします。
ギターをレギュラーから半音下げに移行する際、最もトラブルが頻発するのがギター本体のハードウェアセッティングです。ペグを緩めただけで放置すると、演奏性に致命的な狂いが生じます。
とりわけストラトキャスターのシンクロナイズドトレモロや、フロイドローズに代表されるフローティングトレモロ調整は必須の工程です。弦の張力が10%以上減少するため、ボディ裏面のスプリングに引っ張られてブリッジプレートが後方に沈み込みます。これにより弦高が極端に下がり、全ポジションで音詰まりやビビリが発生します。
対処法として、ギター背面のバックパネルを外し、スプリングホルダー(ハンガー)のネジを左回りに緩めてスプリングの引き戻しテンションを弱める必要があります。ブリッジがボディトップと完全に平行(水平)になる位置まで微調整を繰り返してください。
もう一つの重要課題がオクターブチューニング調整です。弦の張力や振幅幅が変化すると、12フレット以降のハイポジションで実音とハーモニクス音にピッチのズレが生じます。各弦の12フレット実音をチューナーで確認し、針がシャープ(高い)している場合はブリッジサドルを後方(エンドピン側)へ、フラット(低い)している場合は前方(ネック側)へネジを回して調整します。このオクターブ調整を怠ると、コードを鳴らした際に不協和音のような濁りが発生してしまいます。