なぜ「の」が付くのか?建国記念の日と神武天皇即位の秘密を追う
なぜ「の」が付くのか?建国記念の日と神武天皇即位の秘密を追うとはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。
かつて2月11日は「紀元節」と呼ばれていた。1872年に制定されたこの祝日は、国家神道と結びつき、明治から太平洋戦争終結に至るまで、天皇を中心とする国家統合の精神的支柱として機能した。全国の学校や官公庁で盛大な儀式が行われ、建国の聖地とされた橿原神宮には大勢の参拝客が押し寄せた。
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しかし、1945年の敗戦後、GHQ(連合国軍総司令部)の意向を受けて紀元節は廃止に追い込まれる。戦後の混乱と復興を経て、再び「建国を祝う祝日を復活させたい」という要望が保守層を中心に強まったが、戦争への反省から反対する声も根強く、議論は難航を極めた。9年間に及ぶ国会での法案提出と廃案の繰り返しを経て、最終的に国民の祝日として復活を果たしたのは1966年のことだった。政治的な対立の着地点として生まれたこの日は、戦前の紀元節の影を引きずりつつも、民主主義国家における新しい意味合いを模索し続けてきた。