お疲れ様とご苦労様の違いは?上司に失礼な理由と正しい使い分け
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大企業の研修担当者や若手社員へのヒアリング、SNSやQ&Aサイトに寄せられるリアルな告白を調査すると、挨拶を巡る現場の葛藤が浮き彫りになります。
大手金融機関の2年目社員(24歳)は、入社当初の苦い記憶を次のように振り返ります。
「外回りから戻った営業部長に対して、ねぎらうつもりで『部長、ご苦労様でした!』と大声で言ってしまったことがあります。その場では部長も苦笑いしていましたが、直後に教育係の先輩から個室に呼ばれ、『ご苦労様は目上に使う言葉じゃない。相手を値踏みしているように聞こえるから二度と使うな』と厳しく指導されました。悪気は一切なく、むしろ最大限の敬意を込めたつもりだったので本当にショックでした」
一方で、受け手である管理職側はどう受け止めているのでしょうか。都内のIT企業で事業部長を務める40代男性は、本音をこう語ります。
「新入社員から『ご苦労様です』と言われても、本人が一生懸命なのは分かっているので怒鳴るようなことはありません。ただ、『この子は正しい敬語の使い方を教わっていないな』『外部のクライアントの前でも同じ失敗をして恥をかかないだろうか』という不安や違和感は確実に残ります」
各種の意識調査でも、目下からの「ご苦労様です」に対して約7割の管理職が「内心で違和感を覚える」と回答しています。怒りは買わなくとも、ビジネスパーソンとしてのリテラシーに疑問符をつけられてしまうリスクは極めて高いと言えます。