萬屋錦之介と歴代妻の真実|借金17億と愛憎劇、闘病の果て

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萬屋錦之介が最初に家庭を築いたのは、1961年(昭和36年)のことでした。相手は当時、松竹の看板女優として絶大な清純派人気を誇っていた有馬稲子です。東映のトップスターと松竹のエース女優による結婚は「世紀のロマンス」と大々的に報じられ、日本中の注目を集めました。

しかし、華やかな披露宴の裏で、早くも家庭環境の致命的なズレが生じていました。錦之介の実家は、梨園の格式と厳しいしきたりが色濃く残る歌舞伎の名門・播磨屋(中村家)です。「夫を立て、家庭に尽くすのが妻の務め」という古風な家風に対し、自立した看板女優として第一線で働き続けたい有馬稲子との間で、日常的な摩擦が絶えなくなっていきました。

さらに、多忙を極める2人のすれ違いや、子供をめぐる苦悩が重なり、夫婦の溝は急速に深まります。最終的に1965年、結婚生活はわずか4年でピリオドを迎えました。有馬稲子はこの結婚を振り返り、後に自著などで伝統的な家風への適応の難しさを明かしていますが、錦之介にとっては最初の大きな挫折となりました。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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