人間の血管は地球2周半?総延長10万キロの真相と血流の神秘
人間の血管は地球2周半?総延長10万キロの真相と血流の神秘について詳しく解説いたします。最新の情報をご確認ください。
血管は役割に応じて構造も大きく異なります。心臓から強い圧力で押し出される血液を通す「動脈」は、分厚く弾力性に富んだ筋肉の層を備えています。一方、役目を終えた血液が心臓へ戻る「静脈」は壁が薄く、逆流を防ぐための「弁(静脈弁)」が備わっている点が動脈との決定的な違いです。
そして、もうひとつの驚異が全身を巡る血流スピードです。心臓を出た血液が全身の組織や末梢の毛細血管を駆け抜け、再び心臓へと戻ってくるまでの時間は、安静時でおよそ約20秒〜45秒とされています。
大動脈を出た瞬間の血液は時速約200キロメートル超という猛烈な初速で噴出されますが、毛細血管に入ると一転して秒速1ミリメートル未満まで減速します。この劇的な緩急のおかげで、赤血球は周囲の細胞と確実に酸素や二酸化炭素のガス交換を行うことができるのです。