ラス型枠工法とは?解体不要の利点とデメリット・最新施工基準を徹底検証

ラス型枠工法とは?解体不要の利点とデメリット・最新施工基準を徹底検証に関するポイントを詳しくまとめました。専門的な情報をご覧ください。

ラス型枠工法が現場にもたらす恩恵は大きいものの、万能の工法ではありません。採用にあたっては、メリットとデメリットの双方を精査する必要があります。

ラス型枠工法の主なメリット

第一の強みは、前述の通り型枠解体不要に伴う省力化と工期短縮です。特に地下深部の基礎工事や狭隘地(きょうあいち)では、打設後に型枠を脱型・搬出する作業が極めて困難なケースが多く、埋め殺しが可能なラス型枠は作業スペースの制約を大幅に緩和します。

第二に、ラス型枠 打ち継ぎ処理における圧倒的な品質向上です。在来工法ではコンクリートの打ち継ぎ面にレイタンス(脆弱な微粒子層)が浮き出るため、高圧洗浄やチッピング(表面削り)といった目荒らし作業が必須でした。ラス型枠を使用すると、網目からペーストが適度に突起状に出て自然な凹凸面が形成されるため、後処理なしで新旧コンクリートが強固に一体化します。

第三に、木製合板型枠を使用しないことによる産業廃棄物の大幅削減です。脱型廃材の搬出・処分にかかるコストと環境負荷を同時に低減できます。

見落としがちなデメリットと施工リスク

一方で、最大の注意点はコンクリートのノロ(セメントペースト)漏れです。流動性の高すぎるコンクリート(高スランプコンクリート)を使用したり、バイブレーターを過剰にかけすぎたりすると、網目からセメントペーストが大量に流出し、骨材が表面に露出する「ジャンカ」やスランプ低下の原因になります。

また、打ち放しコンクリートのような平滑な仕上げ面が要求される部位や、雨水・外気に直接触れる露出面には使用できません。金属網が構造体表面に残るため、美観を損ねるだけでなく、防錆対策が不十分な環境では耐久性に影響を及ぼす恐れがあるためです。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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