伐根チェーンブロックで抜けない原因は?単管三脚の安全手順と真実
伐根チェーンブロックで抜けない原因は?単管三脚の安全手順と真実に関する質問を徹底的にまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。
安全かつ確実に根を掘り上げるためには、行き当たりばったりの作業を排した体系的なプロトコルが必要です。造園の現場知見(前橋市の緑地開発コラム等)でも強調されている、DIY抜根の手順詳細まとめを最新の安全基準にアップデートした作業工程を解説します。
- 幹周囲の掘削と側根の露出:幹の直径の約3〜4倍の円を描き、スコップで根鉢の外側をドーナツ状に深く掘り進めます。目安は主根が見える深さ(40〜60cm程度)まで土を取り除くことです。
- 根切りバールとチェーンソーによる周囲切断:露出した太い側根を断ち切ります。ここで泥まみれの根に通常の木工チェーンソーを当てると、土中の小石でソーチェーンの刃が一瞬で丸坊主になり使い物にならなくなります。泥を落として根切りバールの刃先で叩き切るか、超硬刃(タングステンカーバイト刃)を装着した専用ソー、またはレシプロソー(セーバーソーの替刃)を駆使するのが現場の鉄則です。
- 単管パイプ三脚ヘッドの垂直設置:幹の真上に重心が来るよう、外径48.6mmの単管パイプ(長さ2.0m〜2.5m、肉厚2.4mm推奨)3本を単管パイプ三脚ヘッドに差し込み、ボルトを規定トルクで均等に締め込みます。パイプの足元には必ず「三脚ベース(座金)」を装着し、地面へのめり込みを防ぐため厚手の敷板(足場板やコンパネ端材)を敷設します。
- スリングベルトの確実な結束:幹の根元部分に、耐荷重2t以上の繊維スリングベルトを巻き付けます。結び方は、一方のアイ(輪)にもう一方を通す「チョーク吊り(絞り吊り)」を採用し、引き上げるほどに幹へ強固に食い込む形を作ります。樹皮が滑りやすい樹種の場合は、スリングがすっぽ抜けないよう幹に切り込みを入れるか、シャックルを噛ませて位置を完全ロックします。
- 三脚直下へのチェーンブロック懸垂と巻き上げ:三脚ヘッドの中央フックにチェーンブロックの吊り金具を掛け、ロードチェーンのフックをスリングベルトに連結します。巻き上げ時は、最初から全開で引かず、チェーンがピンと張った状態で一旦停止。三脚の3本の脚が均等に接地しているか、パイプにたわみがないかを確認した上で、手鎖を少しずつ引いていきます。
ある程度浮き上がったら作業を止め、幹の下を覗き込んでピンと張り詰めている「下向きの直根」を探します。この緊張状態にある直根を、長い根切りバールやノコギリで確実に1本切断するだけで、嘘のように根全体が「ズズッ」と地表へ解放されます。