メロンの美味しい見分け方!プロが明かす失敗しない食べ頃サインと選び方
メロンの美味しい見分け方!プロが明かす失敗しない食べ頃サインと選び方に関する主要なデータを丁寧に解説いたします。
ネット上で流布する情報の中には、科学的見地から見て致命的な誤りが含まれています。その最たるものが、メロンの追熟方法と保存場所に関する取り扱いです。
「メロンは生鮮食品だから買ったらすぐ冷蔵庫に入れる」というのは完全な間違いです。メロンは熱帯〜温帯原産の植物であり、低温障害を起こしやすい性質を持っています。10℃以下の低温環境に置かれると、細胞の呼吸活性が極端に低下し、エチレンの分泌が停止します。つまり、未熟な硬い状態で冷蔵庫に入れてしまうと、追熟が永遠にストップし、果肉は硬いままでデンプンが糖に変わることもありません。その後室温に戻しても、正常な追熟プロセスは復活せず、ただ傷んでいくだけです。
追熟の適正温度は「直射日光の当たらない風通しの良い常温(20〜25℃)」です。クーラーの風が直接当たる場所や、夏場の閉め切った蒸し風呂のような室内(30℃以上)も避けてください。高温すぎると追熟を通り越して果肉が発酵し、苦味成分であるククルビタシンが生成されたり、アルコール臭が発生して食べられなくなります。
そしてもうひとつの盲点は「冷やしすぎ」です。メロンの果糖(フルクトース)は適度に冷やすことで甘味の立ち上がりが強くなりますが、冷やしすぎると逆に舌の味蕾(みらい)が麻痺し、せっかくの繊細な甘みと高貴な香りを感じ取れなくなります。最も美味しく食べる方法は、「常温で完璧な食べ頃まで追熟させた後、食べる2〜3時間前(長くても半日前)に冷蔵庫の野菜室へ移して冷やす」ことです。この温度管理のひと手間だけで、安価なメロンであっても高級ホテルで提供されるような極上のデザートへと昇華します。