隻眼とは?読み方や歴史上の武将・アニメの強者に見る魅力を徹底解剖

隻眼とは?読み方や歴史上の武将・アニメの強者に見る魅力を徹底解剖について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をご覧ください。

詳細を見る

中国の歴史・文学に目を向けると、三国志の英雄・曹操の最側近であった猛将・夏侯惇(かこうとん)のエピソードが圧倒的なインパクトを放つ。

『三国志演義』において語り継がれる夏侯惇の隻眼エピソードは凄絶を極める。呂布軍の武将・曹性との戦いにおいて、夏侯惇は左目に敵の矢を射立てられてしまう。常人であれば激痛で落馬し命を落とす場面だが、彼は自ら左目に刺さった矢を力任せに引き抜いた。矢の先には自身の眼球が突き刺さっていたが、夏侯惇はこう叫んだと記されている。

「父の精、母の血、棄つべからず!(父から受け継いだ精、母から受け継いだ血肉を、どうして捨てられようか!)」

そして、自らの眼球を一息に呑み干し、そのまま馬を駆って矢を放った曹性を一刀両断に討ち取ったのである。正史(実際の歴史書)における夏侯惇も、戦傷によって片目を失い「盲夏侯」と呼ばれて悔しがった記録が残るが、演義が描いたこの豪胆極まりない姿は、東アジア全域において「隻眼=決して屈しない戦士の魂」というパブリックイメージを決定づける要因となった。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest