なぜ生理前は異常に眠い?女性ホルモンの正体と仕事中の即効対策
なぜ生理前は異常に眠い?女性ホルモンの正体と仕事中の即効対策について分かりやすく解説いたします。最新の情報をお届けします。
生理前の眠気に関して、インターネット上には医学的根拠に乏しい誤った情報が氾濫しています。その最たるものが「眠いときは体が睡眠を欲しているのだから、休日に何時間でも寝ておくべき」という言説です。
実際には、高温期のプロゲステロン優位な状態下で10時間以上ベッドに横たわっても、深いノンレム睡眠はほとんど得られません。それどころか、過度な睡眠は体内時計(サーカディアンリズム)を決定的に乱し、自律神経の交感神経と副交感神経の切り替えを麻痺させます。結果として月曜日の朝に「月経関連過眠症」が悪化し、重度の抑うつや倦怠感を引き起こす負の連鎖に陥るのです。
正しい対応は、どれほど眠くても「平日の起床時刻+最大1時間半以内」に起き、カーテンを開けて朝の太陽光を最低15分浴びることです。網膜から入る強い光刺激によって、眠気ホルモンであるメラトニンの分泌がピタリと止まり、約14〜16時間後の夜間に向けてセロトニンから良質なメラトニンが再合成されるサイクルが作られます。「量」を追うのではなく、深部体温をリセットする「質」の管理こそが、生理前の眠気スパイラルを断ち切る唯一の近道です。