異動の挨拶にお菓子は必要?配らないリスクと相場・喜ばれる選び方
異動の挨拶にお菓子は必要?配らないリスクと相場・喜ばれる選び方についての真相をご紹介します。
「最終日に菓子折りを配らない社員は、冷淡で非常識なのか」。ネット上のコミュニティやSNS(旧Twitter、Threads、大手掲示板)では、異動シーズンを迎えるたびに激しい議論が巻き起こります。
大手ビジネスリサーチ機関が2026年秋から2026年にかけて実施した「職場のギフトマナーに関する実態調査(20〜50代会社員1,200名対象)」によると、異動時にお菓子を「配る」「どちらかといえば配る」と回答した割合は68.4%に達しました。実に3人に2人が菓子折りを用意している計算になります。
一方で、SNS上には「配らない」派の切実な叫びも溢れています。
「普段から交流が薄い他部署にまで自腹で配る意味がわからない」「テレワークで半分以上席にいないのに、誰のために買えばいいのか」。知恵袋や大手転職コミュニティでは、こうした自腹負担(数千円から1万円規模)に対する疑問や、形骸化した慣習への反発が目立ちます。
しかし、退職・異動代行の現場や組織人事コンサルタントの報告に目を向けると、配らなかった側が被る「見えないデメリット」も浮き彫りになります。ある都内IT企業の中堅社員は、手記のなかで次のように振り返っています。
「前部署で菓子を配らずに挨拶だけで去ったところ、新部署に異動した後、前部署の元上司から業務の引き継ぎメールの返信が極端に遅くなり、社内チャットでも事務的な冷たさを感じました。『菓子をケチったからだ』と陰口を叩かれていたと後から同僚に聞かされ、数百円の手間を惜しんだことを悔やみました」
社内異動の場合、前の部署とは今後も社内プロジェクトや決裁ラインで関わり続けるケースが少なくありません。数千円の出費で「円満にその場を納めた」という既成事実を作れるのであれば、一種の「人間関係の保険」として機能しているのが日本企業の現実です。