浄土真宗の回忌法要は何回忌まで?他宗派と違う理由とお布施マナー

浄土真宗の回忌法要は何回忌まで?他宗派と違う理由とお布施マナーについて徹底解説いたします。専門家の見解をお届けします。

法要の準備で最も気を使うのが、金封の表書きとお布施・香典の相場です。ここでも浄土真宗ならではの明確なルールが存在します。

表書きに「御霊前」は使えない!常に「御仏前」を選ぶ理由

文房具店やコンビニエンスストアでは「御霊前」と印刷された不祝儀袋が多数並んでいますが、浄土真宗では通夜・葬儀当日から四十九日、一周忌、三回忌以降に至るまで、一貫して「御仏前(または御佛前)」を使用します。

他宗派では「四十九日までは霊の状態で彷徨っているため御霊前、成仏した四十九日以降は御仏前」と使い分けますが、浄土真宗では即身成仏の教えにより「霊」の期間が存在しません。すでに仏様となっておられるため、いかなる時期であっても「御霊前」を用いることは失礼にあたります。参列者として持参する香典はもちろん、施主が僧侶に渡すお布施の表書きにも注意が必要です。

名目表書きの書き方2026年現在の金額目安準備と手渡しのマナーお布施(施主→僧侶)「御布施」30,000円〜50,000円(一周忌・三回忌)
10,000円〜30,000円(七回忌以降)白無地の封筒に黒墨で記入。読経への対価ではなく阿弥陀仏への感謝の献金。手渡しは厳禁で切手盆や袱紗(ふくさ)に乗せて渡す御車代(施主→僧侶)「御車代」5,000円〜10,000円自宅や外部会場に来てもらった場合のみ用意。施主が送迎した場合や寺院の本堂で勤める場合は不要御膳料(施主→僧侶)「御膳料」5,000円〜10,000円法要後のお斎(食事会)に僧侶が同席しない場合のみ包む。会食に参加される場合は不要香典(親族参列者)「御仏前」「御佛前」実親:30,000円〜50,000円
兄弟姉妹:20,000円〜30,000円
叔父叔母・親戚:10,000円〜20,000円水引は白黒または双銀(関西・北陸では黄白が一般的)。会食に参加する場合は料理代+引出物代を加味して高めに設定

お布施の墨色について、葬儀では「涙で墨が薄まる」として薄墨を用いる慣習がありますが、一周忌以降の回忌法要はあらかじめ日時が決まっている儀式であるため、濃い黒墨で堂々と楷書で書くのが正式なマナーです。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest