天上天下唯我独尊の本当の意味とは?釈迦の真意と誤解を徹底解明
天上天下唯我独尊の本当の意味とは?釈迦の真意と誤解を徹底解明に関する質問を詳しくまとめました。最新データをご確認ください。
漢字の並びから読み方に迷う人も少なくありません。一般的な辞書や国語辞典における天上天下唯我独尊の読み方としては、「てんじょうてんげゆいがどくそん」と読まれるのが伝統的な仏教界の慣例です。仏教用語では「下」を「げ」と呉音で発音するためですが、現代の慣用読みとして「てんじょうてんがゆいがどくそん」と読んでも間違いではありません。
さらに見逃せないのが、この言葉には決定的な天上天下唯我独尊の続きの言葉が存在するという事実です。古代の仏教経典である『修行本起経』や『過去現在因果経』といった釈迦の生涯を記した文献(天上天下唯我独尊の由来)を確認すると、誕生偈は八文字では完結していません。その直後に、次の八文字が連なっています。
「天上天下 唯我独尊 三界皆苦 吾当安此」
(てんじょうてんげ ゆいがどくそん さんがいかいく ごとうあんし)
後半の「三界皆苦 吾当安此」とは、「迷いと苦しみに満ちたこの世界(欲界・色界・無色界)に生きるすべての人々を、私が必ず安らかに救い導こう」という意味です。前半で「すべての人間には生きているだけで絶対の価値がある」と宣言し、後半で「それにもかかわらず、苦悩の闇に沈む人々を私は決して見捨てない」という強い慈悲の責任感を誓約しています。
己の力を誇示して他者を威圧する言葉などではなく、むしろ極めて深い利他精神と衆生救済の決意が込められた言葉であることは、この続きの文脈を知るだけで明白です。