朝ドラで沸く小泉八雲記念館の真相|怪談誕生の秘密と見どころ徹底解剖
朝ドラで沸く小泉八雲記念館の真相|怪談誕生の秘密と見どころ徹底解剖の詳細解説をご紹介します。専門的な知識がチェックできます。
松江城の内堀沿い、江戸時代の面影を色濃く残す「塩見縄手」の北端に位置する小泉八雲記念館(松江)。2016年にリニューアルオープンした館内は、洗練されたモダンさと城下町の情緒が美しく融和しています。
展示室へ一歩足を踏み入れると、まず目を奪われるのが八雲の日常を支えた愛用品の数々です。少年時代の事故で左目を失明し、残された右目も強度近視だったハーンのために特注された「脚の極端に長い机と椅子」は必見です。原稿用紙に顔を数センチまで近づけ、愛用のルーペと細身の万年筆を握りしめて執筆に没頭した彼の息遣いが、木肌の温もりから生々しく伝わってきます。
さらに展示の白眉といえるのが、暗闇を基調とした小部屋で展開される「オープン・マインド」のコーナーです。ハーン自身の肉声に近い再現音声や朗読、怪談の世界観を象徴する幻想的な音響演出が施されており、視覚だけでなく聴覚を研ぎ澄ませて鑑賞する設計になっています。記念館の解説資料によると、展示品は約1,000点を超える収蔵品の中から定期的に入れ替えが行われており、直筆原稿やセツ宛ての書簡、さらにはハーンが愛した日本の煙管(キセル)や昆虫の標本など、人間・小泉八雲の多面的な魅力が余すところなく開陳されています。