大相撲の賞金事情2026|優勝1000万や懸賞金の手取りと税金の真相

大相撲の賞金事情2026|優勝1000万や懸賞金の手取りと税金の真相の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

華やかな賞金の世界ですが、インターネット上やSNSでは「力士は税金面で優遇されている」「懸賞金の現金はそのまま懐に入るので非課税ではないか」といった根拠のない誤解が散見されます。調査報道の視点から断言しますが、これらは完全な誤りです。

力士が獲得する金銭に対する税務処理は、国税庁のガイドラインおよび税法に則り、極めて厳格に運用されています。大相撲力士は日本相撲協会から支給される給料については「給与所得」として源泉徴収されますが、優勝賞金、三賞、懸賞金、後援会からの祝儀などは原則として「事業所得」または「一時所得」として扱われ、力士自身が確定申告を行う義務を負っています。

日本の所得税は超過累進課税を採用しているため、幕内上位で活躍し年収が数千万円から1億円を超える力士の場合、所得税の最高税率45%に住民税10%を加えた合計約55%が税金として徴収されます。つまり、1000万円の優勝賞金を獲得しても、税引き後の実質手取りは約450万円から500万円程度にまで目減りします。

さらに相撲界特有の伝統的慣習である「祝儀の再配分」が、力士の手取りに大きな影響を与えます。現役力士の手記や親方衆の証言によると、優勝や三賞を受賞した力士は、日頃から身の回りの世話をしてくれる付け人(幕下以下の力士)や、裏方である床山、行司、呼出に対して多額の祝儀(いわゆるご祝儀・小遣い)を配分するのが角界の不文律となっています。また、所属部屋の力士全員を労う高級焼き肉や寿司の宴席費用、後援会への内祝いの贈呈など、勝者には相応の出費が付きまといます。

「土俵で勝てば勝つほど金が入るが、それと同じスピードで出ていくのが相撲界」と多くの関取が口を揃える通り、手にした賞金を無制限に自分の遊興費に使えるわけではありません。勝者の誇りと引き換えに、周囲への還元と重い税負担を背負うのが、プロ力士のリアルな懐事情です。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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