戴帽式とは?廃止が相次ぐ理由と「宣誓式」移行の真相【2026年最新】
戴帽式とは?廃止が相次ぐ理由と「宣誓式」移行の真相【2026年最新】とは一体何なのか? 背景や要点を簡潔に解説します。
戴帽式とは、看護基礎教育課程にある学生が、基礎的な座学を終えて初めて病棟へ足を踏み入れる臨床実習の直前に、教員や指導者から一人ひとり頭上にナースキャップを戴く儀礼を指します。戴帽には「看護を職業として選んだ責任と覚悟を授ける」という意味が込められており、古くから看護師養成における最重要イベントの一つとして位置づけられてきました。
式典が開催される時期はいつ頃かというと、一般的には1年次の秋から2年次の春にかけて設定されるケースが通例です。基礎看護技術の試験に合格し、患者の命を預かる現場に出る最低限の適性を認められた者だけがこの壇上に立つことを許されます。
儀式のハイライトとなるのが、ロウソクの火をリレーのように継承する看護のキャンドルサービスです。近代看護の母であるフローレンス・ナイチンゲールが、クリミア戦争の野戦病院で夜間にランプを手に傷病者を見回った「ランプの貴婦人」のエピソードに由来します。灯火を受け取った学生全員で「ナイチンゲール誓詞(せいし)」を暗唱し、あるいは自分たちで紡ぎ出した誓いの言葉を一斉に唱和することで、自らを律する倫理観を胸に刻み込む構成が伝統的な流れです。
式典当日は身だしなみへの要求も極めて厳格であり、戴帽式の髪型マナーとして「お団子ヘアネットで後れ毛を一切出さず、黒髪ピンでミリ単位で固定する」といった厳しい規律が長年受け継がれてきました。参列した親の見学においては、我が子の凛々しい白衣姿に涙を流す保護者が続出するなど、家族にとっても感動的な節目となっていました。