アリの法則(2:6:2)の真実!サボる理由と組織生存の科学
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ビジネスの現場で頻繁に引き合いに出される「アリの法則」は、一般に2:6:2の法則とも呼ばれています。元々は昆虫の生態観察から導かれたもので、一つのコロニー(巣)に属する働きアリを長期観察した際、その行動パターンが綺麗に3層へ分かれる現象を指します。
- 上位2割:周囲の指示を待たず極めて能動的にエサ集めや巣の修繕に奔走する精鋭層
- 中位6割:周囲の動きや指示に同調して平均的な作業をこなす中間層
- 下位2割:自分から能動的に動くことはほとんどなく、巣の中をうろつくかじっとしている不活性層
この比率を耳にした際、多くのビジネスパーソンが想起するのが経済学者ヴィルフレド・パレートが提唱した「パレートの法則(80:20の法則)」です。全体の売上の8割は上位2割の顧客が生み出しているといった経験則ですが、両者には明確な概念上の違いが存在します。
パレートの法則が「成果やアウトプットの偏り」を示す指標であるのに対し、アリの法則は「集団内における個体の行動特性の配分」を示しています。パレートの法則をさらに一歩進め、全体の8割を占める「突出していない層」を中位6割の凡庸層と下位2割の非稼働層に精緻に切り分けたモデルこそが、現代の組織論で用いられるアリの法則の実体です。