ヘリウムガス声変わりの仕組みと音速の秘密|風船用が命に関わる理由
ヘリウムガス声変わりの仕組みと音速の秘密|風船用が命に関わる理由に関する主要なデータを丁寧に解説いたします。
Q1:なぜヘリウムガスを吸うと声が高くなるのですか?声帯が縮んでいるのですか?
A1:声帯が縮んでいるわけではありません。ヘリウムガスは空気よりも圧倒的に密度が低いため、気体中を伝わる音の速度が空気の約3倍に加速します。その結果、喉や口の中(声道)での音の共鳴周波数(フォルマント)が押し上げられ、声帯の基本振動数はそのままに、高音域の倍音が強調されて声が高く聞こえます。
Q2:風船に入っているヘリウムガスは、一口だけなら吸っても大丈夫ですか?
A2:一口であっても絶対に吸ってはいけません。風船用は酸素が全く含まれていない純度99%以上の工業・装飾用ガスです。肺の中の酸素が一瞬で奪われる「逆拡散」が起き、息苦しさを知覚できないまま5〜10秒ほどで失神・昏倒する恐れがあります。過去に死亡事故も発生しているため、決して試さないでください。
Q3:市販の変声用ガスを吸ったのに、全く声が変わりませんでした。不良品でしょうか?
A3:製品の不良ではなく、吸い方の手順に原因があるケースがほとんどです。息を吸い込む前に肺の空気を吐き切っていなかったり、缶の吸い口と唇の隙間から周囲の空気を同時に吸い込んでしまったりすると、声道内のヘリウム濃度が上がらず十分な音速変化が起きません。隙間なくくわえてしっかり吸い込み、直ちに発声してみてください。
Q4:ドン・キホーテなどの量販店で売っている変声缶なら、子供に吸わせても平気ですか?
A4:市販の変声缶には約20%の酸素が含まれていますが、小さなお子様への使用は推奨されません。小児は肺活量のコントロールが未熟であり、誤嚥やパニックを起こしやすいうえ、わずかな換気不全でも脳に影響を受けやすいためです。大人の指導監督のもとであっても、原則として自己判断ができる年齢に達するまでは避けるのが賢明です。