子供の受け口を割り箸で自力矯正?医師が警告する危険と最新治療法
子供の受け口を割り箸で自力矯正?医師が警告する危険と最新治療法について知っておくべき ポイントを分かりやすく解説いたします。
保護者が軽い気持ちで行った子供受け口自力で治す危険性は、子供の一生の口腔環境を狂わせる引き金になります。実際に小児歯科の診察室へ駆け込んでくる保護者から報告される受け口自力矯正失敗の理由のトップは、歯と歯肉の急性障害です。
不適切な圧力によって歯の根を包む歯根膜が断裂し、前歯がグラグラになって永久歯が生える前に乳歯が脱落する症例や、歯の内部にある歯髄(神経と血管の束)への血流が遮断されて神経の壊死(歯の変色・失活)を引き起こすケースが報告されています。さらに恐ろしいのは、骨格的な成長発育に対する悪影響です。受け口には、歯の生え方の問題である「歯性」と、上顎が小さく下顎が大きい「骨格性」が存在します。自力で行う割り箸圧迫は骨格性の要因を一切改善できないばかりか、下顎の関節頭に偏った負荷をかけ続け、成長期における顎関節症の誘発や顎の非対称な骨格変形を決定づけてしまいます。