横持ちとは?無駄な費用が生じる理由と縦持ちとの違いを現場プロが解説
横持ちとは?無駄な費用が生じる理由と縦持ちとの違いを現場プロが解説について知っておくべき 理由を分かりやすく解説いたします。
物流業界用語としての「横持ち」とは、幹線輸送(発地から着地へ向かう主たる長距離輸送)の前後や中間工程において発生する、二次的・補助的な水平方向の貨物移動を指します。具体的には、大型車から小型車への積み替え輸送、保管倉庫から出荷バースへの横移動、あるいは敷地外の待機場から搬入指定場所までの小運搬などがこれに該当します。
多くの荷主が「同じ市内、あるいは目と鼻の先の移動になぜ正規の運賃並みの費用がかかるのか」と疑問を抱きます。その理由は、横持ちの実態が「輸送」ではなく「荷役作業(積み込み・荷降ろし)の重複」にあるからです。トラックを走らせる燃料費ではなく、貨物を再度フォークリフトや手作業で移し替える人件費と作業時間が請求金額の本体を占めています。
実務でしばしば混同される用語が「ドレージ(Drayage)」です。ドレージとは、主に国際海上貨物において、港湾ターミナルから内陸の荷主倉庫(またはその逆)へ、海上コンテナをデバンニング(中身の取り出し)せずにトレーラーヘッドで牽引して陸上輸送する専門業務を指します。コンテナを開けずに専用シャーシごと運ぶドレージに対し、横持ちはパレット単位や個口単位で貨物を積み替えて短距離移動させる点に決定的な違いがあります。