「モンロー反射」の真相!モロー反射との違いと赤ちゃんの異変を見抜く基準
「モンロー反射」の真相!モロー反射との違いと赤ちゃんの異変を見抜く基準にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
育児サイトの掲示板やSNS上では、「モロー反射が激しい赤ちゃんは将来自閉症スペクトラム(ASD)やADHDになる」「脳性麻痺の兆候ではないか」という不穏な言説が散見されます。しかし、現代の小児神経学において、モロー反射が強く出ること単体を発達障害の直接的な予兆と結びつける医学的根拠は存在しません。発達障害は対人相互反応やコミュニケーション、多動・衝動性など高次の行動発達に関わるものであり、脳幹レベルの原始反射の強度とは管轄する神経領域が根本的に異なるためです。
一方で、親が明確に判別し、決して見過ごしてはならないのが、乳児期特有の難治性てんかんである「点頭てんかん(ウエスト症候群)」との鑑別です。ウエスト症候群は生後3〜11ヶ月頃(特に生後4〜7ヶ月頃)に好発し、放置すると精神運動発達の遅滞を招くため、早期発見と早期投薬治療が生命線となります。
保護者がモロー反射、入眠時ミオクローヌス、点頭てんかんの3者を冷徹に見極めるための比較データを下表にまとめました。
点頭てんかんの決定的な鑑別ポイントは、「外的な物音などの刺激がないにもかかわらず、5〜10秒おきにカクンとお辞儀をするような発作が規則的に連続して起きる(群発・シリーズ発作)」という点です。また、これまでできていた追視(目で物を追うこと)や微笑みが急に消えてしまう「発達の後退」を伴います。これらに該当する場合は、スマホでその瞬間の動画を必ず撮影し、速やかに専門医療機関の扉を叩いてください。