この木なんの木はどこ?ハワイ・モアナルアガーデンの現在と行き方解説
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「この木なんの木」として親しまれる樹木は、植物学的にはマメ科ネムノキ亜科に属する「モンキーポッド(学名:Albizia saman / 和名:アメリカネムノキ)」という熱帯植物です。中南米原産であり、ハワイには19世紀半ばに持ち込まれたと記録されています。
現地モアナルア・ガーデンにそびえる日立の樹は、樹齢約130年と推定されています。高さ約25メートル、枝の広がり(樹冠の直径)は約40メートル、幹の周囲は約7メートルにも達し、地上から見上げるとまるで巨大な緑の傘のように視界全体を覆い尽くします。
モンキーポッドには「日の出とともに葉を開き、日没や雨天時に葉を閉じる」という明確な就眠運動の特徴があります。この性質から、英語圏では「Rain Tree(雨降りの木)」とも呼ばれ、葉が閉じることで雨粒が地面へと通り抜けやすくなり、自らの根元に効率よく水分を届ける合理的な生存戦略を持っています。
日立グループがこの木をCMに採用したのは1973年(昭和48年)のことです。作詞家・伊藤アキラ氏と作曲家・小林亜星氏の黄金コンビによって誕生した楽曲とともに、初代CMが放映されました。当時の制作陣が「大地にしっかりと根を張り、大きく枝を広げて人々を包み込む企業像」を象徴する樹木を世界中から探し求めた結果、オアフ島のこのモンキーポッドに白羽の矢が立ちました。以来、50年以上の歳月を経て、日本の広告史に燦然と輝くカルチャーアイコンとなっています。