羽織のたたみ方でシワだらけになる原因とは?プロが教える本だたみ術

羽織のたたみ方でシワだらけになる原因とは?プロが教える本だたみ術の真相について、専門知識を詳しくお届けします。

多くの人が「羽織を着物と同じように畳んで失敗する」最大の理由は、羽織独自の立体構造を無視してしまうことにあります。着物には脇線に縫い目が1本あるだけですが、羽織の身頃の両脇には運動量を確保するための細長い布である「マチ」が縫い付けられています。このマチを無視して着物と同じように脇線でペタリと二つ折りにすると、余った布地が内部でクシャクシャに押しつぶされ、着用時に最も目立つ脇腹から裾にかけて無数の縦ジワが刻み込まれます。

さらに見落とされがちなのが「衿(えり)」と「衿肩明き(えりかたあき)」の処理です。羽織の衿は最初から衿幅が半分に折られて細く仕立てられており、首の後ろに当たる衿肩明きには立体的なカーブがついています。着物の衿のように広げて平らに折ろうとすると無理なテンションがかかり、首回りに深い折れ線が入ってしまいます。

都内の着物再生工房のデータによると、2024年から2026年にかけて持ち込まれた「羽織のシワ取り・プレス依頼」のうち、約68%が誤ったたたみ方による折り目トラブルでした。道具や生地のせいではなく、構造を理解しないまま力を入れて畳んでしまうことこそが、シワだらけになる根本原因です。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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