エンタシスとは?法隆寺とパルテノン神殿の柱が膨らむ謎と真相を徹底解説
エンタシスとは?法隆寺とパルテノン神殿の柱が膨らむ謎と真相を徹底解説とは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
エンタシスとは?法隆寺とパルテノン神殿の柱が膨らむ謎と真相を徹底解説とは一体何なのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。
両者の共通点ばかりがクローズアップされがちですが、建築形態学の観点から細かく観察すると、両者には明瞭な差異が存在します。それぞれのディテールを構造表で比較検証します。
比較項目古代ギリシャ:パルテノン神殿日本(飛鳥時代):法隆寺(金堂・中門)建築史学・専門家の視点建築構造・主素材大理石(ドラム状の円筒石材を積み重ねる石造組積造)ヒノキ(一本の原木から削り出す木造軸組構造)石材の加工精度と木材の削り出しという根本的な工法差が存在する。最大膨張部の位置柱の下部から約1/3の高さ(重心が低い)柱のほぼ中央付近(全体のプロポーションが豊か)ギリシャは大地への安定を重視し、日本は中心の力感を強調している。膨らみの比率(曲率)極めて微細(柱高10.4mに対して膨らみ約1.8cm程度)明確で肉感的(柱高約3.6mに対して径の差が数センチ以上)ギリシャは錯視補正(隠す美)、法隆寺は意匠表現(見せる美)の傾向が強い。柱の表面処理フルーティング(縦方向に刻まれた20本の溝彫り)平滑な丸柱(槍鉋による滑らかな木肌仕上げ)光と影の垂直線を際立たせる石造と、木目のぬくもりを生かす木造の哲学差。後世への様式継承ローマ建築、ルネサンス、近代古典主義建築へ継承奈良時代後半(唐招提寺など)を境に、国内では急速に衰退日本では時代とともに直線的で洗練された円柱や角柱へと好みが変遷した。