自転車チェーンたるみ放置は大事故の元!原因・直し方と修理費用相場
自転車チェーンたるみ放置は大事故の元!原因・直し方と修理費用相場の詳細解説を解説します。専門的な知識が詰まっています。
ネット上の簡易解説記事を鵜呑みにして大失敗するケースの最たるものが、「外装変速機(外側にギアが複数段あるタイプ)の自転車でも、ママチャリと同じようにチェーンを引っ張って張ろうとする」という誤解です。
クロスバイクやロードバイク、あるいは外装6段変速付きのママチャリには、後輪のハブ軸をスライドさせてチェーンを引くための「チェーン引き機構」が存在しません。外装変速車においてチェーンの張り(テンション)を自動管理しているのは、後輪ギアの下部にぶら下がっている変速機ディレイラーの調整機構と内蔵スプリングです。
したがって、外装変速車でチェーンがたるんでいる場合、車軸を引く作業は一切通用しません。疑うべき原因は以下の3点に絞られます。
- ディレイラーのプーリーケージ破損・バネのヘタリ:スプリングが効かなくなり、チェーンを後方に引っ張るテンションが失われている。
- チェーン長自体のミスや極度の伸び:以前の交換時にチェーンが長すぎたか、摩耗限界を大幅に超えてチェーン全体が伸び切っている。
- ワイヤー初期伸びによる変速位置ズレ:適切なギア位置にガイドプーリーが合っておらず、チェーンが斜めに掛かってたるんでいる。
外装変速車のたるみを直すには、ディレイラーのBテンションボルト調整、チェーンカッターを用いたコマ詰め、またはチェーンそのものの交換が必要です。構造が根本から異なるという事実は、作業前に必ず理解しておかなければなりません。