T-Bolan『Bye for Now』誕生秘話の真相と名曲の軌跡
T-Bolan『Bye for Now』誕生秘話の真相と名曲の軌跡に関する深掘り記事を速報でお届けします。関心のある方は必見です。
ネット上のQ&Aサイトや音楽コミュニティでは、今なお『Bye For Now』に関して2つの根強い誤解が見られます。第1の誤解は、前述した「恋人に振られた男性の後悔と未練を描いた失恋ソング」という見方です。サビの「ちょっと切ないけれど」という一節だけを切り取ると失恋にも聴こえますが、歌詞全編を丹念に読み解けば、「心に決めた 君だけの勇気」を称賛し、旅立つ友を祝福する純然たる「エールソング」であることが分かります。
そして第2の誤解が、ギター演奏における「初心者向けの簡単なバラード」という認識です。ギターコード譜のサイトを見ると、キーは「Gメジャー(ト音記号・シャープ1つ)」を基調としており、使用されるコードも「G」「D/F#」「Em」「C」「Am7」など、一見するとローコード主体の平易な構成に見えます。
しかし、ギタリストの五味孝氏が奏でる原曲のトラックを精査すると、アルペジオのピッキングニュアンス、アコースティックギターのストロークのダイナミクス、間奏での咽び泣くようなチョーキングとビブラートのコントロールなど、楽曲の叙情性を成立させるには極めて高度な表現力が要求されます。単にコードを押さえてストロークするだけでは、原曲が持つドラマツルギーは決して再現できません。