竹内まりや版「ウイスキーがお好きでしょ」誕生秘話と名曲カバーの真相
竹内まりや版「ウイスキーがお好きでしょ」誕生秘話と名曲カバーの真相にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。
日本国内におけるウイスキー消費量は、1983年のピーク時を境に長期低落傾向をたどり、2007年にはピーク時の約5分の1にまで落ち込んでいました。「ウイスキーは年配男性が飲む強い酒」という固定観念を打ち破るべく、サントリーが社運を賭けて仕掛けたのがサントリー角瓶ハイボールCM経緯の原点となるプロジェクトでした。炭酸水で割る「角ハイボール」の爽快感と食事への合わせやすさを前面に押し出し、若年層や女性層への浸透を図ったのです。
2007年から始まった小雪主演のCMシリーズは順調に認知を広げていましたが、ブランドをさらなる高みへと引き上げる決定打として白羽の矢が立ったのが、サントリー角瓶CM曲竹内まりやの抜擢でした。当時、大人のライフスタイルを象徴するシンボルとして絶大な支持を集めていた彼女の歌声は、「敷居の高いウイスキー」を「一日の終わりに自分を労う贅沢な日常」へと昇華させる力を持っていました。
この起用には、音楽業界における深い信頼関係も作用しています。楽曲のメロディを手掛けた杉真理と竹内まりやは、慶應義塾大学の音楽サークル時代からの盟友であり、デビュー以来数々のコラボレーションを重ねてきた旧知の仲です。作曲者本人の音楽的ルーツを知り尽くした竹内まりやだからこそ、ノスタルジックかつ洗練されたスモーキー・ジャズの世界観を、CMの短い尺の中でも完璧に体現することができました。