なぜ右の書き順は1画目が「ノ」?左と異なる決定的な理由と覚え方の極意
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この筆順の違いをさらに根源から解き明かす鍵が、右 漢字の成り立ちです。古代中国の殷・周時代に使われていた甲骨文字や金文まで時代を遡ると、「右」と「左」はそれぞれ人間の「右手」と「左手」そのものを象った象形文字から派生していることが分かります。
漢字学者・白川静氏の研究資料や古代文字体系によると、以下のような起源が確認されています。
- 「右」のルーツ:右手を開いて差し出した形(古代文字の「又」)。右手の指先が左斜め下に向かって伸びる様子を表現しており、そこへ神への祈りの言葉を入れる器である「口(サイ)」を添えて、神の加護を「たすける」意味を持つ文字(祐)として成立した。
- 「左」のルーツ:左手を開いて差し出した形(古代文字の「𠂇」)。左手の親指が右横に水平に突き出す様子を表現しており、そこへ呪術や作事に用いる道具である「工(こう)」を添えて、人を「たすける」意味を持つ文字(佐)として成立した。
古代の筆記具で「右手」を描こうとした際、親指と手の甲のラインをなぞる最初の運筆が「上から左下への払い(ノ)」となりました。一方で「左手」を描く際は、水平に構える手の甲のライン「左から右への横線(一)」が最初のストロークとなりました。すなわち、右 1画目 はらい、左 書き順 1画目 横棒という現代のルールは、3000年以上前の先人たちが「人間の手の骨格と動き」をそのまま写し取った名残なのです。