仕手筋の有名人と大物相場師の正体|株価操縦の手口と現代の末路

仕手筋の有名人と大物相場師の正体|株価操縦の手口と現代の末路の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。

昭和から平成にかけて発生した仕手株事件を検証すると、共通する冷酷なシナリオが浮かび上がります。代表的な歴史的事件の真相と、彼らが用いた株価操縦のメカニズムを整理します。

加藤暠氏が主導した「宮地鉄工所事件」では、当初200円前後だった株価を約2,900円まで急騰させました。使われた手口は、会員の口座を通じた大量の買い注文と、自作自演のクロス取引(馴合売買・仮装売買)による出来高の急増です。「市場で話題の株」という熱狂を演出して一般の個人投資家(提灯)を群がらせ、自らは高値圏で密かに売り抜けるという構造が確立されていました。

また、1980年代後半のバブル経済期には、小谷光浩氏率いる「光進」による蛇の目ミシン恐喝・買い占め事件が市場を震撼させました。光進グループは蛇の目ミシンの株式を買い集めて筆頭株主となり、経営陣に対して自社株買いや高値での引き取りを強要。仕手戦が単なる株価吊り上げにとどまらず、企業の恐喝・乗っ取りにまで発展した象徴的な事件です。この事件でも小谷氏は恐喝罪などで逮捕・実刑判決を受けています。

2010年代の「般若の会事件」では、インターネット黎明期の手法から進化し、主宰者による銘柄推奨ブログや口コミを利用して個人投資家の買いを煽り、株価を意図的に固定・吊り上げました。証券取引等監視委員会の発表によると、複数の自己名義・他人名義口座を組み合わせた高値買い付けが行われ、市場の公正な価格形成を大きく歪めたと認定されています。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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