中村児太郎の結婚と現在|父・福助を支えた覚悟と女方の圧倒的評価
中村児太郎の結婚と現在|父・福助を支えた覚悟と女方の圧倒的評価の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。
中村児太郎の人生を大きく揺るがし、役者としての覚悟を決定づけたのが、2013年に起きた父・福助の急病でした。
2013年9月、松竹より歴史的な大発表が行われました。父・九代目中村福助が歌舞伎界最高峰の名跡である「七代目中村歌右衛門」を襲名し、同時に息子の児太郎が「十代目中村福助」を同時襲名することが決定したのです。2014年春から全国で華々しい襲名披露興行が打たれる予定でした。
しかし、発表からわずか2か月後の2013年11月、父・福助が脳内出血で突如倒れ、緊急手術を受ける事態に見舞われます。一命は取り留めたものの、重い麻痺と言語障害が残り、襲名披露興行は無期延期を余儀なくされました。
当時、児太郎はまだ青山学院大学の2年生、弱冠19歳でした。突然訪れた一家の大黒柱の危機に対し、児太郎と母・香寿子さんは絶望に暮れることなく、必死の看病生活に入ります。大学の講義を終えると病院へ駆けつけ、父のリハビリをサポートしながら、夜は自身の舞台稽古に励むという過密な日々が続きました。
「成駒屋の明かりを消してはならない」という強い覚悟のもと、若くして父の代役や大役を次々と引き受け、舞台に立ち続けました。その献身的な支えが実を結び、父・福助は奇跡的な回復を見せ、2018年8月の歌舞伎座『極付 banner』で見事に舞台復帰を果たしました。舞台上で父の手を取り、万雷の拍手を浴びた児太郎の姿は、多くの観客の涙を誘いました。