ワニは生涯50回生え変わる!人間の「第3の歯」再生医療最前線
ワニは生涯50回生え変わる!人間の「第3の歯」再生医療最前線に関する最新の話題を分かりやすく解説いたします。
永久歯を失うと再生しない人間の口内ですが、発生生物学の研究によって驚くべき事実が判明しています。実は、胎児の段階や永久歯が生え揃った後でも、私たちの歯茎の奥底には「第3の歯」になり得る潜在的な歯胚の名残が存在しているのです。
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人間は進化の過程で3度目以降の歯を作る機能を「失った」のではなく、特定のタンパク質や遺伝子によって「ブレーキをかけられている」状態であることが近年の分子生物学で突き止められました。
代表的な因子が「USAG-1(子宮感作関連遺伝子-1)」と呼ばれるタンパク質です。USAG-1は、歯の形成に不可欠な骨形成因子(BMP)やWntシグナル伝達を抑制する働きを持ち、余分な歯が生えてこないよう厳重にフタをしています。つまり、ワニのように幹細胞が活性化し続ける状態とは異なり、人間は強力な抑制シグナルによって自ら歯の再生を封印している状態と言えます。