音読みと訓読みの違いとは?一瞬で見分ける裏ワザと法則を徹底解説

音読みと訓読みの違いとは?一瞬で見分ける裏ワザと法則を徹底解説の詳細について、最新情報を基に徹底解説します。

音読みと訓読みの根本的な違いを理解するには、まず漢語と和語の違いという歴史的な言語の成り立ちに目を向ける必要があります。日本にまだ文字がなかった時代、人々は大和言葉と呼ばれる独自の音声言語(和語)で会話を交わしていました。そこに4世紀から5世紀頃、中国大陸から伝来したのが「漢字」です。

当時、古代の日本人は漢字を2つのアプローチで取り入れました。1つは、中国での本来の発音を真似てそのまま定着させた音読み(漢語)です。もう1つは、漢字が表す意味に対応する日本の大和言葉をそのまま当てはめた訓読み(和語)です。

たとえば「山」という漢字の場合、当時の中国語の発音が日本風に変化したものが「サン(音読み)」であり、もともと日本人があの自然の地形を指して呼んでいた言葉を割り当てたのが「やま(訓読み)」にあたります。音読みは漢字の『音(発音)』を輸入したもの、訓読みは漢字の『意味(訓義)』を日本語に翻訳したものと捉えると、本質が明快に理解できます。

漢音と呉音の違いに見る音読みの多重構造

さらに音読みを深掘りすると、輸入された時代や中国の地域によって複数の系統が存在します。代表的なものが漢音と呉音の違いです。

「呉音(ごおん)」は、古墳時代から奈良時代初頭にかけて主に長江下流域(南朝)から仏教の伝来とともに伝わった古い発音です。一方、「漢音(かんおん)」は、奈良時代後半から平安時代にかけて遣唐使や留学僧が唐の都・長安(北方音)から持ち帰った発音を指します。文化庁や国語学会の資料によると、現代の常用漢字表において音読みの約60%を漢音、約30%を呉音が占めています。

具体例として「行」という漢字を見ると、呉音では「修行(しゅぎょう)」、漢音では「行動(こうどう)」、さらに後世の室町時代以降に禅宗僧や商人によって伝わった唐音(とうおん)では「行灯(あんどん)」と読み分けられます。このように、同じ音読みの中でも歴史的な地層が重なっている点が日本語の奥深さです。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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