山ちゃん手羽先レシピ完全再現!幻のコショウと秘伝ダレの黄金比
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タレとスパイスが完璧でも、手羽先自体の揚げ上がりが柔らかくては「世界の山ちゃん」にはなりません。名古屋風手羽先の揚げ方の本質は、鶏肉の水分を徹底的にコントロールし、皮をスナック菓子のようにクリスピーに仕上げることにあります。
手羽先は皮下に豊富なゼラチン質と脂質を抱えています。一度揚げで短時間に仕上げようとすると、中心部に火が通る前に表面が焦げるか、逆に中まで火を通そうとして衣が油を吸い、ベチャついてしまいます。これを防ぐ唯一の解決策が二度揚げカリカリ裏技です。
まず下準備として、手羽先のドリップをキッチンペーパーで完全に拭き取ります。骨の間に沿って皮側と裏側に1本ずつ浅く包丁を入れておくと、熱の通りが劇的に早くなり、縮みを防いで骨離れも良くなります。ここで下味の塩コショウは絶対に振らないことが重要です。肉汁が流出するのを防ぐとともに、衣の密着度を高めるためです。
粉付けは、薄力粉ではなく片栗粉単体、または片栗粉8:薄力粉2のブレンドを推奨します。手羽先全体に粉をまぶしたら、手でパンパンと余分な粉を徹底的にはたき落とします。表面に粉が白く固まって残っていると、タレを吸った際にドロッとした食感に変わってしまうため、「極限まで薄く纏わせる」のがプロの仕上がりへの近道です。
【二度揚げの精密温度ステップ】
1. 1回目の揚げ(低温脱水):160℃の油に手羽先を入れ、触らずにじっくりと約5〜6分間揚げます。泡が小さくなり、表面が薄いキツネ色になったら一度油から引き上げます。
2. 休ませ時間(余熱調理):網の上で約3分間休ませます。余熱で内部に火を通しつつ、内部の水分を表面へ移動させます。
3. 2回目の揚げ(高温脱油・クリスピー化):油の温度を一気に190℃〜200℃の高温に上げ、手羽先を戻します。強火で約1分30秒〜2分間、時折空気に触れさせながら揚げます。パチパチという高い揚げ音に変わり、きつね色のパリッとした質感になれば引き上げます。
揚げ上がったら、油をしっかり切った直後のアツアツの状態でタレをハケで手早く両面に塗る(またはボウルのタレに一瞬だけくぐらせてすぐ引き上げる)のが肝要です。タレを塗った直後、間髪を入れずに調合した「幻のコショウ」をこれでもかというほど豪快に振りかけ、仕上げに白いりごまを振れば、湯気とともに立ち上る香ばしさが本家のそれと完全に一致します。