月の名前完全解説!睦月から師走の由来と満ち欠け115種の真実
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日本における「月の名前」は、1月から12月の暦月名だけにとどまりません。天文学のデータによると、月が地球の周りを公転する周期は約29.5日であり、月は太陽との位置関係によって「新月(朔:さく)」からおよそ15日をかけて「満月(望:ぼう)」へと満ち、さらに約15日をかけて新月へと戻っていきます。
古来、日本人はこの満ち欠けの各段階や見え方に実に115種以上もの風雅な呼び名を与えてきました。
その中でも、世界に類を見ない繊細な感性として知られているのが、満月を過ぎた後に集まる「待つ」名前の連続です。
月が地平線から昇ってくる時刻は、地球の自転と月の公転の関係により毎日およそ50分ずつ遅くなります。日没とともに堂々と昇ってくる満月(十五夜)に対し、翌日以降は月が出るまでに暗闇の中でじっと待つ時間が発生します。先人たちはその「待ち侘びる姿勢」をそのまま月の名前に昇華させました。
- 十六夜(いざよい):満月の翌晩(月齢16)。月がためらう(いざよう)ように少し遅れて昇ることから。
- 立待月(たちまちづき):月齢17。夕暮れに「立って待っているうち」に昇ってくる月。
- 居待月(いまちづき):月齢18。立ち疲れて「座って(居て)待つうち」にようやく昇る月。
- 寝待月(ねまちづき・臥待月):月齢19。さらに遅くなり、「横になって寝て待つ頃」に昇る月。
- 更待月(ふけまちづき):月齢20。夜がすっかり「更けてから待つ」夜半過ぎに昇る月。
さらに、大気の状態や季節感を表現した月の異名一覧まとめとして、「朧月(おぼろづき:春の霞がかった月)」「雨月(うげつ:名月の夜に雨で見えない風情)」「無月(むげつ:雲に隠れた名月)」「有明の月(夜が明けても西の空に残る白い月)」など、見えない月やぼやけた月にさえ美を見出す高度な美意識が息づいています。