國村隼と有村架純の深き絆とは?映画『かぞくいろ』から紐解く現在地
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二人の関係性を語る上で決して外せないのが、シリーズ累計動員数でも高い実績を誇る映画『かぞくいろ ―RAILWAYS わたしたちの出発―』での共演歴だ。本作において二人に課されたのは、一般的な家庭劇とは決定的に異なる、あまりにも不器用で繊細な人間関係の造形だった。
有村架純が演じた主人公の奥園晶は、若くして夫を突然亡くし、夫の連れ子である少年・駿也を抱えて途方に暮れるシングルマザー。彼女が身を寄せる先が、夫の故郷である鹿児島に暮らす義父・節夫(國村隼)の家だ。節夫は長年息子と絶縁状態にあった頑固一徹の鉄道運転士であり、晶とは面識すらなかった。
突然目の前に現れた「息子の嫁」と「血の繋がらない孫」。戸惑いと反発から始まる同居生活の中で、晶は亡き夫の夢でもあった肥薩おれんじ鉄道の鉄道運転士を目指して立ち上がる。義父役の國村隼は、ぶっきらぼうな態度の裏に深い哀愁と優しさを滲ませる指導員として、彼女の前に立ちはだかりながらも、その歩みを静かに支えていく。
完成披露試写会や劇場公開時の舞台挨拶取材において、関係者を驚かせたのは二人の距離感の近さだった。初共演でありながら、壇上で言葉を交わす姿には、映画本編で描かれた関係性をそのまま昇華させたような、穏やかで絶対的な安心感が漂っていた。國村隼は有村架純を「若いのに芯がブレない、非常に器の大きな女優」と評し、有村架純もまた國村隼を「どんな芝居もどっしりと受け止めてくださる、現場の大きなお父さん」と全幅の信頼を寄せていた。