即位とは何か?即位の礼との違いや儀式の全貌を専門記者が徹底解説
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天皇即位に伴う一連の儀礼は、数多くの宮中行事と国事行為が緻密に組み合わさって進行します。憲政史上、現行憲法下における即位の儀式の流れは、大きく分けて即位当日の儀式、数カ月後の即位の礼、そして一代に一度の宗教的儀礼である大嘗祭の3ステージで構成されます。
即位当日に最初に行われるのが剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)です。皇位の証である三種の神器のうち、八尺瓊勾玉(璽)と天叢雲剣(草薙剣の形代)および国璽・御璽を新天皇が引き継ぎます。続いて行われる即位後朝見の儀(そくいごちょうけんのぎ)において、新天皇が三権の長(内閣総理大臣、衆参両院議長、最高裁判所長官)をはじめとする国民の代表と初めて公式に対面し、最初のおことばを述べます。
数カ月後に挙行される即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)では、天皇が「高御座(たかみくら)」、皇后が「御帳台(みちょうだい)」に登り、世界180カ国以上の国家元首や祝賀使節が見守る中で即位を宣明します。続いて公道をオープンカーで進むパレードである祝賀御列の儀(しゅくがおんれつのぎ)、そして国内外の賓客をもてなす「饗宴の儀」が執り行われます。これら5つの儀式が合わさって、憲法上の「即位の礼」が完結します。