なぜ水素水ブームは消えたのか?国民生活センターの警告と衰退の真相
なぜ水素水ブームは消えたのか?国民生活センターの警告と衰退の真相の重要なポイントについて、専門知識を詳しくお届けします。
水素水ブームの息の根を止める決定打となったのが、2016年12月に独立行政法人・国民生活センターが公表した調査結果です。容器入り水素水19銘柄および家庭用水素水生成器7機種を対象とした徹底的な商品テストは、業界に激震を走らせました。
検査の結果、一部の容器入り製品において「開栓時に水素濃度が検出限界以下(事実上ゼロ)」という衝撃的な実態が判明しました。また、家庭用生成器においても、広告に記載された濃度を大幅に下回る機種が複数存在することが浮き彫りになったのです。
水素分子(H₂)は宇宙で最も小さく軽い物質であるため、プラスチック(PETボトル)の分子の隙間すら容易に通り抜けて抜けてしまいます。特殊なアルミパウチや耐圧アルミ缶であっても長期保存や開封後の時間経過で急速に空気中へ拡散してしまうという水素濃度が抜ける問題は、物理的な宿命でした。この調査報道によって「高いお金を払ってただの水を買わされていたのではないか」という不信感が一気に日本中へ広がりました。