レゴはどこの国?アメリカ誤解の真相とデンマーク発祥の歴史を徹底解剖

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レゴの歴史は、決して平坦な成功譚ではありません。不況と度重なる火災に打ちのめされながらも、品質への偏執的なこだわりを捨てなかった一人の職人のドラマから始まっています。

レゴの創業者はオーレ・キアク・クリスチャンセン(Ole Kirk Christiansen)。腕のいい大工だった彼は、1930年代初頭の世界恐慌で本業の建築需要が激減したことを受け、手元に残った木材でアイロン台や脚立のミニチュア、そして木製玩具を作り始めました。

1934年、オーレは従業員たちに社名のアイデアを募り、自ら考案した造語を採用します。それが、デンマーク語で「よく遊べ」を意味する「Leg Godt」を短縮した「LEGO」でした。奇しくもラテン語で「組み立てる」「集める」という意味に通じるこの言葉は、のちに同社が歩む運命を予見していたかのようです。

オーレが遺したもっとも有名な言葉であり、現在もビルンの本社エントランスや社内報に掲げられているのが「Det bedste er ikke for godt(最善のものだけが相応しい/最高のものだけが十分である)」というモットーです。安価な塗料を使おうとした実の息子ゴットフレッドを工場から追い返し、最高品質のニスを二度塗りし直させたという逸話は、同社のDNAを物語るエピソードとして語り継がれています。

1942年、第二次世界大戦の最中に最初の工房が全焼。さらに1960年にも倉庫火災で木製玩具の在庫をすべて失う悲劇に見舞われます。しかし、オーレと息子のゴットフレッドは絶望の淵で木製玩具からの完全撤退を決断し、当時は誰も見向きもしなかったプラスチック製ブロックの金型開発に全財産を投じました。これが、現代のレゴブロック誕生の決定打となったのです。

年代歴史的出来事・開発マイルストーン当時の業界標準・状況現代への影響と評価1932年オーレ・キアクがビルンで木工玩具の製造を開始世界恐慌による建築不況品質至上主義の礎が築かれる1934年社名をデンマーク語「Leg Godt」から「LEGO」に決定名もなき地方木工所世界共通の普遍的ブランド名が誕生1958年筒状突起と内側チューブが結合する「スタッド&チューブ」特許取得簡単に崩れる積み木ブロックが主流半世紀以上前のブロックと最新ブロックの完全互換性を実現1968年発祥の地ビルンに初代「レゴランド(LEGOLAND)」を開園工場見学者向けの展示スペース着想レゴランド発祥国=デンマークの地位を確立、世界的IPパークへ発展2004年経営危機に直面、ヨアン・ヴィー・クヌッドストープがCEO就任多角化の失敗で破産寸前中核のブロック事業へ回帰し、V字回復を成し遂げる
渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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