さつまいも冷凍保存の正解は?生と加熱後の違い&甘みを引き出す裏技
さつまいも冷凍保存の正解は?生と加熱後の違い&甘みを引き出す裏技に関する疑問や疑問点をわかりやすくまとめました。今すぐチェックことができます。
「さつまいもは生のままと加熱後、どちらで冷凍すべきか」という長年の疑問に対する料理研究家や食品科学分野の見解は明確です。結論から言えば、日常の調理や甘さを重視するなら「加熱後の冷凍」が圧倒的な正解です。
必読記事
生のさつまいもをそのまま冷凍庫に入れてしまうと、組織内の水分が大きな氷結晶を形成し、植物の細胞壁を破壊します。その結果、解凍時に水分が抜け落ちて「ス(空洞)」が入り、繊維だけが残ったようなパサパサとした食感、いわゆる「冷凍さつまいもがまずい」と感じる状態に陥ります。
さらに重要なのが、さつまいもの甘みを生み出す消化酵素「β-アミラーゼ」の働きです。β-アミラーゼは、さつまいもに含まれるでんぷんを加熱によって糊化(アルファ化)させ、甘味成分であるマルトース(麦芽糖)へと分解します。この酵素が最も活発に働く温度帯は約65℃〜75℃。生のまま冷凍したさつまいもを凍った状態から急激に強火加熱や電子レンジ加熱すると、この至適温度帯を一瞬で通過してしまい、甘みがほとんど引き出されないまま火が通ってしまいます。
あらかじめじっくり加熱してでんぷんを糖化させてから急速冷凍することこそが、解凍後もしっとり甘い状態を保つための科学的アプローチです。