サカナクション岩寺基晴の愛用ギターと機材を徹底解剖!音作りの秘密
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岩寺基晴のギタリストとしての真価は、テクニカルな速弾きをひけらかすことではなく、「楽曲全体の中で最も美しく響く音の隙間」を見極めるセンスにあります。
サカナクションの楽曲は、草刈愛美のドライヴするベースライン、江島啓一のタイトなドラムス、岡崎英美のレイヤー豊かなシンセサイザー、そして山口一郎のボーカルが緻密に絡み合っています。この分厚い音の壁の中でギターが存在感を放つためには、極限まで無駄を削ぎ落とした「引き算の美学」が求められます。
特に高く評価されているのが、正確無比な16ビートのカッティングです。音の立ち上がりと減衰(ミュート)のタイミングが完璧にコントロールされており、パーカッションのように機能しながらトラックの推進力を生み出します。また、コードをあえて全弦鳴らさず、1〜3弦のみのテンションノートを使ったミニマルなフレーズを繰り返すことで、シンセサイザーの帯域と決してケンカしないクリアな空間を作り上げています。
音響的なアプローチとリズムへのストイックな追及が同居するそのプレイスタイルは、現代のバンドシーンにおいて極めて稀有なポジションを確立しています。