比例代表で個人名は無効票?衆院・参院の決定的な違いと仕組み

比例代表で個人名は無効票?衆院・参院の決定的な違いと仕組みとはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

参院選の非拘束名簿式には、2019年の公職選挙法改正によって「特定枠」という変則的なルールが導入されました。この特定枠の存在が、参議院の比例代表を一段と複雑にしています。

特定枠とは、政党が非拘束名簿の中で「最優先で当選させたい候補者」を事前に指定できる制度です。特定枠に指定された候補者は、個人名票の多寡に関係なく、政党が比例で1議席でも獲得すれば最優先(第1位・第2位など)で自動的に当選します。

その結果、一般の非拘束枠の候補者が全国で何十万票もの個人名票を集めて党内トップになったとしても、特定枠の候補者が先に議席を占有するため落選してしまうという逆転現象が起こり得ます。主に全国的な知名度が低い地方代表者や専門家を確実に国会へ送り出す目的で利用されますが、有権者の直接的な順位付けを覆す側面があるため、投票時には各政党の名簿指定状況を注視する必要があります。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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